出日本記 -Exodus-

働く母、家族でアメリカ移住計画を綴ります

英語は必要悪

私は明確な目的の無い早期英語教育や、会社内での英語の公用語化には反対だし、小学校のカリキュラムへの英語学習の導入にも昔からどちらかというと否定的。

本などのメディアを見ても、仕事中でも、英語礼賛のような雰囲気を感じ取ると、言いようのない不安感に私は襲われる。その私の不安の中身にリンクするような本を見つけた

英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる (集英社新書) 新書 – 2015/7/17

たとえ話として、会社の中でも、英語を使うのは必要な人だけでいいと私は思う。例えば、我々の提供するバリューの核をなす技術を扱う開発者・研究者は、英語を習得するためにリソースを割くのでなく、その全リソースを技術力の向上にかけてほしいし、それがそのまま我々の競争力の向上につながる。

他には、英語が国語となっている国々の国民たちは、外国語習得に労力を割かなくてよい分、企業の力や国力に寄与できる核となるバリューの向上により労力を振り向けることができるから、アドバンテージであって、逆に非英語圏の国々は最初からハンディキャップがある。

また日本人は英語ができないのは、それは殆どの日本人に英語なんて全く持って不要だから結果的にそうであるだけの話。同じアジア圏を見ても、東南アジアの国々の国民が英語が日本人よりできるのは、専門分野を学べる書物が自国語で書かれたものがないなど、高等教育が自国内で完結しなかったりして、英語に頼らざるを得ないからそうなっているだけの話。

 多くの日本人には、英語礼賛の波に何となく流されてしまわないでほしいです。

私は英語は浅くて芸術性を感じないし、美しいと思わないし、好きではありません。難解なロシア語を学んで思い知りましたが、英語は外国人にはとても楽に習得できる言語であり、事実上のグローバルスタンダードとなっているので、世界のビジネスに立つ自分も、必要に迫られて、毎日ビジネス英語会話を勉強しています。

↓ご参考までに、このお話をきくと、いかに日本語が美しく芸術性があり素晴らしいかを体感できますよ。こんな素晴らしい日本語をもつ日本人には自国の言語や文化に誇りを持ってほしいです。