出日本記 -Exodus-

働く母、家族でアメリカ移住計画を綴ります

バレエ漬けの毎日

うちの子供らの発表会を来月に控えており、毎週末のリハーサル漬けの日々です。この連休も、昨日と明日が、リハーサルで、それぞれ、4-6時間続くもの。リハーサル現場では、私は3人の子供の着替え補助で忙しく、子供らの着替えがない時は、ずっと私は先生の指導を注意深く聞き取り、演出内容をメモしてマイ香盤表(映画や舞台などのシナリオ)を作っています。自宅では、9着のお衣装のフィッティングで、昨日も今日も丸一日中縫物をやっています。

バレエは発表会が近付くと、家族全員を巻きこんでバレエ中心の生活になります。

 

この活動で最近気づき始めたこと:

  • バレエの先生は芸術家だからなのか、ロジカルに話してくれないので私のような下々の者が意図を即座にくみ取ることが難しい
  • 先生は神格化されており、先生に何かを質問するときは「お伺い」を立てなければならない。
  • 返ってきた先生の答えから、先生の意図をくみ取るには、コミュニケーションに慣れた側近(役員やリーダーの先輩ママさん達)による通訳が必要
  • 組織の動きとして、情報の一元管理や情報伝達のシステムがなく効率性にまるで欠け、超アナログ。ITリテラシーを持っている人が居ない・・・絶望的

以上より私は勝手にこの芸術団体は宗教団体に似ていると思っている。(宗教団体に入ったことがないのでわからないけど)

事業遂行するビジネスの場である組織と、バレエの先生と生徒の母親たちで成り立つ芸術団体の組織を比較してはいけませんがね。自分がIT系なので、そうではない一般人、しかも子供のママさんたちと比較してはいけませんが、、、対極すぎてギャップありすぎ。

舞台の演出について、私の考える理想は、先生が香盤表を先に文書化して、関係者に拡散すれば、関係者に速く・確実に演出内容が伝わるのに、現実は、リハーサルの中でダンサーを動かしながら超アナログに作って行くので、周りの下々の者たちがわざわざその場に居合わせて、メモするなり、覚えていく等、何らかの形で記録するしかない。もやもやして、ふわふわして、超アナログ。多分、バレエ活動に従事するときだけ、私はいつものマインドを変えなければいけないかも。「ロジック」とか言うのも、禁句というか、芸術の辞書の中には無い言葉かと思う。

 

さて、クリスマスシーズンはくるみ割り人形のシーズンです。以下は2009年、UKロイヤル時代の吉田都さんの金平糖の精のヴァリエーションと、コーダの部分。何度見ても、見るたびにぞくぞく感動します。吉田都さんの技術はパーフェクトで回転のキレは勿論、特にパ・ドゥ・シャ(猫のステップ)がジャンプも高くダイナミックで、躍動感に溢れるなと私個人は感じています。

異国の中で頑張っていた日本人・・・我々日本人の誇りです。