出日本記 -Exodus-

働く母、家族でアメリカ移住計画を綴ります

大企業に就社で一生安泰は完全に崩壊した

私は本体の社員だけで数万人、グループ全体を含めると数十万人の大企業に勤めているアラフォーです。少し過去を振り返ると、物心ついたころには大企業に就社で一生安泰は崩壊した、などと言われてきました。勤務先では、2010年代に入り数々の大規模リストラをやってきても、その実態は生産拠点の工員カットなどで、自分に関係ないと思ってきましたが、ここ数年で、他の大企業同様、本体本丸のホワイトカラーも対象、しかも40代から、と低年齢化してきていることを、先日同僚から生々しい話を伺って知ったのです。戦慄しました。「大企業に就社で一生安泰は完全に崩壊した」ことを肌で実感しました。そして、自分のこれからについて、自分事としてリアルに考えるようになりました。

最近の勤務先での大規模リストラは、主に間接業務に携わる社員でした。確かに最近の方針変更で、私が長年、無駄だと怒りすら覚えていた冗長な社内プロセスの数々が、やっとそぎ落とされてきたことを実感し、嬉しく思っていたのですが、その分、書類を横に流す間接業務をやる人々が不要になってきたってことです。そうでない直接事業に携わる我々のセクションからも、入社数年の若手を含め、多くの退職者が出るようになっています。私はアラフォーで、直接部門にいつつも、年齢的なことと、また時短勤務者で間接的な業務をやることが多いので、退職推奨の対象者になりやすいだろうと自覚するようになりました。

話を少し変えると、高偏差値大学に入って、大企業に入って一生安泰、というシナリオは完全に崩れたという事なのです。私は大学院を経て新入社員として入社したころには既に20代後半に差し掛かっていましたから、そこからリストラ対象の40代に突入するまでの約15年しか、実質現役期間がないような感じです。デスクワークのホワイトカラーであっても!現役期間が短いバレエダンサーも真っ青の世界、いやむしろ、現役が始まるのが10代などというバレエダンサーのほうが現役期間は息が長いです。

視点を変えると、子供たちを高偏差値大学へ放り込むことを目的に中学受験することは完全にナンセンスだし、そもそも学歴すら、頼りどころのないものに思われます

かくいう我が夫、実質は高卒、サンフランシスコの名も無いようなコミュニティカレッジを中退(問い詰めたことがないので、よく知らないけど)のような学歴と思ってますが、旧帝大の大学院を出た私のゆうに2倍以上、年収を稼ぎます。彼は転職を私と出会って以降何度か行い、そのたびに年俸を釣り上げてきました。私のあげまん具合が功を奏したと自負しています。

義家族と話をして、彼らを通じて人々の学歴や仕事についてヒアリングしても、学歴は必須ではないと、ほんとうに実感するのです。

またもう一つ視点を変えると、日本では雇用関係、はたまた婚姻関係においても、アメリカ比で流動性がありません。日本の社員は守られすぎてきたし、その分無駄が多すぎたし、雇用の流動性の低さは、時代から取り残されることの原因にもなってきたと思います。

いろいろと考えていくうちに、最も大事なことは、すべきこと、やるべきといわれていること自分をはめ込むのでなく、自分に向き合い、自分が好きなことをして、世界でたったひとつの自己が、日々を幸せに生きることなのではないかなぁと実感するようになりました

私は丁度アメリカへの移住準備も重なって、自分は何者なのか、これから、何をしてどう生きていくのかを考える、自己に向き合うフェーズに差し掛かっています。これからの移住準備の中で、自己分析もしていこうと思います。

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